EOR
概要
増進回収法(EOR:Enhanced Oil Recovery)は、自噴をしなくなったり、油層の含水率が上がった油田の残存原油を回収するための攻法です。EORは探鉱リスクが無いこと、さらに昨今の油価の高騰により広く適用され始めています。
EORは1970年代に主に米国で確立された技術です。東洋エンジニアリングは1980年代初頭よりこの技術を適用した油田開発に関与しております。油層内の残存原油は移動し難いものが多く、残存原油の回収するために粘性を下げる流体を油層内に圧入することが広く行われています。
その流体としては、熱・ガス・ケミカル(界面活性剤)・ポリマーがあり、圧入流体及び回収方法の選定には、地下の解析や油田の運転データの解析が必要となり、EORの「攻法導入計画」を立案するためには開発計画の立案実績に加えて、圧入流体の特性と圧入流体の地下に於ける挙動の知見が必要となります。
![]() 一次採油~二次採油~三次回収への移行フローチャート |
EOR攻法と適用油田
EORには大きく分けて熱攻法・ガス攻法・ケミカル攻法の三つの攻法が有り、その内のケミカル攻法はこれから適用される技術と考えられています。何れも残存原油の粘性を下げて回収するというメカニズムですが、圧入流体の特性、油田の特性、残存原油の量によりどの攻法を選定するかを十分に検討する事が必要です。
油田は通常僻地や海上に存在する事が多いので、圧入流体の選定の際には、入手コストも考慮した計画の立案が必要です。これらの「攻法導入の計画」も東洋エンジニアリングは実行しています。
![]() 水蒸気攻法のブロックフロー |
注目されている攻法
現在、最も注目されている攻法は、炭酸ガスの圧入による原油の回収攻法です。地球環境温暖化防止の観点から、地上に於いて生産・回収された炭酸ガスを地下に圧入し原油を回収するというものですが、間違えた適用をすると、原油と一緒に大量の炭酸ガスを随伴させてしまう恐れがあり、適用に際しては、地下解析と地上設備の知見、圧入流体の特性を総合的に理解し、生産モードを検討しての計画の立案が求められます。
東洋エンジニアリングは、過去に炭酸ガス圧入に関するプロジェクト実行や攻法の検討の経験を有しており、自社技術である尿素合成プロセスにより、高圧の炭酸ガスの挙動(物性)に対しての知見を有すること、井戸元の炭酸ガス回収に世界で広く使われている技術の経験も豊富であることなどから、最適な原油回収の導入計画を提供することが可能です。
![]() 炭酸ガス攻法のブロックフロー |













