保守・点検作業支援システム開発
保守・点検作業支援システムの概要
近年多発する産業事故に対しては、その防止に向けて社会的な要請が高まっています。事故原因の75%を占める人的要因への対策として、東洋エンジニアリングは、(社)人間生活工学研究センターと共同で、経済産業省からの3ヵ年の委託事業「石油プラント保守・点検作業支援システム」を開発しました。 石油精製や石油化学プラントに代表される大規模な工場・プラントにおける保守・点検作業や運転作業を、効率的にかつ高信頼性の下に行うために、現場の作業員を支援するシステムです。
現場作業用防爆機材
保守点検作業支援機材
作業員が装着したまま作業を現場で撮影して映像・音声を配信できる小型軽量・防爆仕様の保守・点検支援機材(ウエアラブルカメラ)をIDEC(株)と共同で開発しました。
無線LANタイプとストレージタイプの2種類を開発
| 防爆構造 | : | 本質安全防爆構造ExibⅡBT3 |
|---|---|---|
| 電池 | : | ニッケル水素電池内蔵(動作時間:2時間以上) |
| 使用周囲温度 | : | 0~40℃ |
| 重さ | : | 本体 約620g カメラ部 約150g |
| カメラ | : | CMOS 31万画素 |
| 映像仕様 | : | QVGA、15~20fps、MPEG4 |
| 通信規格 | : | IEEE802.11b(無線タイプ) 媒体:SDカード |
| 保存容量 | : | 1G(ストレージタイプ) 媒体:SDカード |
![]() 小型軽量・防爆仕様の保守・点検支援機材(ウエアラブルカメラ) |
システム開発
保守点検作業管理システム
現場作業用防爆機材を利用して、中央計器室において現場の作業状況を映像・音声により把握し、作業現場とリアルタイムに情報共有が図れるシステムです。
作業情報データベース
稼働中のプラントで、熟練作業員及び未熟練作業員が実際に行った保守・点検作業を撮影した映像などの作業情報をデータベースに蓄積し、そのデータを基に様々な解析が可能です。
![]() 保守・点検作業支援システムの概要 |
人間工学的解析技術
保守・点検作業支援機材のデータを基に、(独)産業技術総合研究所の技術を用いて、作業員の保守・点検作業の行動を解析します。
移動情報、注視点の移動情報等の時系列情報から熟練者と未熟練者との作業行動の違いや、普段と異なる作業が発生した場面を自動的に抽出して、ベテランのノウハウなどを洗い出し、共有する事に役立ちます。
利用例
情報共有
無線LANを利用して中央計器室で現場の状況をリアルタイムに「確認」でき、作業や操作の「指示」ができます。これにより、以下が可能となります。
- 類似計器・バルブなどの誤操作の未然防止
- 操作手順やノウハウ、あるいは連携操作の指示
- 現場異常の迅速な把握と判断
- 作業員の安全監視
![]() 現場と中央計器室の相互通信 |
技能伝承・教育支援
無線LAN型またはストレージ型で映像を撮り、データ解析などによりベテランの操作やノウハウを抽出することで、ベテランの操作やノウハウを技能伝承や現場改善に役立てられます。抽出した映像をノウハウ集やマルチメディアマニュアルなどに編纂することにより、その現場に即した有効な教育資料が作成できます。
- 作業の標準化
- 教育・学習(作業マニュアル、ベテランの手本)
![]() ベテランの操作やノウハウの技能伝承 |
作業改善
ストレージ型で撮影した映像を元に作業解析を行えば、現場業務の改善や設備改善に役立てられます。また、取得した映像は、作業手順が間違いなかったかどうか、また、特定の作業を確かに実施したかどうか、等、作業の証明資料にもなります。
- 作業の標準化
- 作業性の改善、設備改善
- 作業実施の証明
石油プラント保守・点検作業支援システム開発に関連する情報
主要実績 |













