水素化分解
概要
水素化分解は、主に減圧軽油を原料として、高温高圧の水素ガス環境下での触媒反応により、良質なナフサ、灯油/ジェット燃料、軽油または高級潤滑油を得るプロセスです。
水素化分解反応の種類
水素化分解の設計・建設には、各種の高度なプロセス技術が必要とされます。
反応系のフロースキームは、原料、製品の種類や収率、分解率、触媒性能によって、1段反応方式と2段反応方式が使い分けられています。
一般的には、1段反応方式は経済的な灯油・軽油の生産に利用する場合に、2段反応方式は原料を完全分解し、より中間留分の収率を高くする目的で採用される傾向にあります。
更に1段反応方式には、未分解油を再循環して完全分解する方式と、再循環しないで部分分解を行うワンススルー(once-through)方式とがあり、後者の反応製品は接触分解装置やエチレンプラントの原料あるいは潤滑油基油に適しています。
![]() 典型的な水素化分解装置のフロー図(1段反応方式ワンススルー) |
水素化分解装置の役割と実績
![]() ロシア・ヤロスラブリ製油所向け水素化分解装置 |
水素化分解装置は、原料の重質油を高温高圧水素条件化で触媒上に通し、分解、水素化、異性化、脱硫などの化学反応により不純物を除き、付加価値の高い軽質石油製品へ転化する装置で、化石燃料資源の有効活用を図ることができます。近年は特に、重質油を需要の増加しつつある軽質留分に変換する重質油アップグレーディング技術として、接触分解、熱分解と並ぶ主力プロセスとして採用が増えています。 |
東洋エンジニアリングは、UOP、AXENS、EXXON MOBIL、SHELL等のライセンストプロセスの豊富な実績を有し、国内外に6基以上の水素化分解装置を設計・建設してきました。












